長男の嫁の呪縛とは!?~出産の日の思い出

嫁の気持ち、姑の気持ち

さて、前回のブログで25年前私が出産した当時のおぞましい(笑)エピソードを書いた。
義父母が生まれたばかりの孫の顔見たさに、分娩室にまで入ってきたという逸話だ。
この一件は、恥ずかしくて本当に嫌で、これ迄誰にも話せなかった。

夫も義父母も既に亡くなって当時のことを知る人は誰もいないし、流石にもう時効だよね、と思って前回ブログに書いてみたものの
当時のことが蘇って25年も前の事なのに、私自身が未だに気持ちが揺さぶられることに驚く。あぁ、ざわざわするぅ~っ!と思って書き足りない分をまた書くことにした(笑)

「いっくらどうでも分娩室に入ってくるって、おかしくない?」と今でもそう思う。

よく我慢したな、私。信じられん。今なら多分ブチ切れると思う(笑)
あの頃どうして我慢できたのか、それはやっぱり「長男の嫁としての呪縛」に囚われていたからだと思う。

夫は長男で、とても親思いの人だった。
「親を喜ばせてあげるのは自分の役割」「ちゃんと親孝行をしなくては」
という気持ちが人並み以上に半端なく強い人だった。

これは別に悪い事ではない。
そしてそれはそのまま長男の嫁である私自身の呪縛にもなっていた。
「いい嫁と思われたい」「夫にも夫の両親にも喜んでもらいたい」それが嫁の務めで、そうしなければならない、と考えていた。

まぁ、要するにめちゃくちゃ真面目だったの。

そして、義父母は純粋に初孫の誕生を心の底から喜んでいただけだ。息子夫婦と孫のためにこれから何でもしてやりたいとやる気に満ちていたのだと思う。
孫命!溺愛!
これだって別に悪い事ではない。よね?

要するに誰かが悪いというわけではない。

夫も義父母もそれぞれが、自分の気持ちだけで突っ走ってしまい、嫁の気持ちだけが置き去りにされたということ。
夫は親を喜ばせたいという一心で、親も分娩室に入っていいか看護師さんに確認してしまった。
義父母は一秒でも早く生まれてきた孫の顔が見たい!その一心で嫁の様子や気持ちにまで配慮できなかった。

結果、出産直後のズタボロな姿をさらけ出すことになってしまった!

というそれだけの一つのエピソードだと言えなくもない・・・のか?(笑)

その時私は、夫の気持ちはよく分かっていた。
義父母に対しては流石に嫌悪感はあったけれど、それをストレートに夫に文句を言う事はできなかった。親を悪く言って夫を傷つけることはできないと思った。

嫁の私が我慢すれば丸くおさまる・・・皆喜んでいるんだから、それに水を差すわけにはいかない、別に誰も悪くはない。だから我慢して諦める。そんな心境だったと思う。

出産直後はとにかく母乳で育てるというのが産院の方針だったのだが
私はなかなか母乳が出なかった。
栄養をしっかり採って、リラックスすることが一番大事、
と言われていたけれど、入院している限り義父母は当たり前みたいに毎日毎日様子を見にくるし
赤ちゃんとただゆったり過ごすなんて時間はなかった。

入院といっても、要はその部屋で普通に生活しているわけだから、食事もするし、顔も洗うし、トイレも行く。勿論授乳も頑張っている。
まだ歩くのもやっとでよぼよぼしている状態で、トイレ一つ行くにも時間がかかる。
そんな中、またいつ義父母が来るかもしれないと思うと、気が気ではなかった。

でも、母乳が出ないのは赤ちゃんにとってよくない、ということで
気分的に落ち着かない、リラックスできないことをやんわりと夫に話した。私の様子を心配した産院の先生の奥様も気にかけて口添えしてくださったのだ。

夫は状況を察し流石に私の気持ちを分かってくれて、「病室でゆっくり休めるようにそっとしておいてやってほしい」と義父母に話してくれた。
でも・・・!

義父母はそれは自分達のことではなく、その他の親戚の叔父さんや叔母さん(義父母の兄弟姉妹)のことだと、勝手に思い込んで親戚に見舞に行かないよう釘をさしたという伝説に発展してしまったのだ・・・もう、嫌(-_-;)

自分たちは「身内」なのだから「家族」なのだから大丈夫だけど、他の親戚が押しかけては嫁の私が緊張するから身体に障る、と理解したようで結局最後まで意味はなかった。

でも、思っていることはその都度伝えれば良かったと振り返って思う。
結局我慢しているつもりでも、こちらの不愉快な気持ちやわだかまりは何となく伝わってしまう。でもその理由が分からないから相手も「どうしたんだろう?何が嫌なんだろう」と戸惑うし、気になる。
それがお互いの関係に溝をつくり双方余計にぎこちなく、苦しいものになる。
ずうっと、長い事そうだったなぁ。
「いいお嫁さん」と思われるように我慢していたけれど、それは間違っていたと今は思う。

言い方には気を付けてちゃんと本音を伝える、我慢し過ぎない。これが大切だったなぁと思うわ。

ま、来世はそうしよっと(^^)/(笑)

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます(^^)/

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