姑との思い出~お墓の引継ぎも長男の嫁のシゴトです

嫁の気持ち、姑の気持ち

1月に姑が亡くなって様々な手続きをしてきたが、墓地の代表者変更の手続きをようやく済ませた。
もう、5月。大変遅くなりました・・・(^^;
他にも色々あってホント大変だったのよ、と言いたいところ(笑)

昨年の夏、お盆に姑と義妹と私と三人でお墓参りに出掛けた。
お墓には私の夫、夫の弟、舅が眠っている。

お参りを済ませると当時90歳の姑は私に言った。
「もういつトン、コロッと逝くか分からないから、私が死んだらお墓のことはお願いしますね。代表者が変わる手続きを市役所でしないといけないからね、引継ぎを頼みますね」
90歳を過ぎて一回り小さくなったようにも感じられる姑からそう言われれば
「まだまだ先の事でしょ」と冗談にする訳にはいかず私は「ハイ」と頷いた。
姑は「あぁ、これでもう安心、スッキリした」と笑っていたっけ。

私の夫も、夫の弟までも早く亡くなったので二人の嫁に迷惑をかけるわけにはいかないと、義父母は私と義妹が困らないように、何でも出来る限りのことはしておいてくれた。お墓のこともそうだった。

市営の墓地が売り出されたのは昭和40年代頃のことだと思う。
いずれ必要になるからとその一区画を舅が買い、そして私の夫が亡くなった21年前にお墓を建てた。夫の百箇日法要の日がお墓開きとなった。

それから夫の弟も亡くなって、その後暫くしてから義父母は住職に依頼し自分達二人の戒名を授けて貰うと早々に墓誌に戒名を彫った。
故人との区別の為にそこには朱色が塗られていた。
因みにその頃私にもやんわりと舅から話があったが、「まだ若いからこれから先のことは分からないし、まぁそんなことまでせんでもええやろう」というニュアンスであった。
確かに・・・(^^;
当時私はまだ30代後半、墓誌に自分の戒名彫ってあるってどうよ?いっくらどうでも早いっしょ。勘弁して(笑)

生前義父母はとてもお墓を大切にしていた。
お墓参りの時にお供えする水は、いつもわざわざ自宅から持参していた。
決して墓地の水道水を柄杓でダーッと入れるのではない。
自宅で一度水を沸騰させてから、それを完全に冷ましたものをペットボトルに入れて持参し、湯呑みに注いでお供えしていた。
生きている人と同じようにしてあげないとね」と姑は言っていた。
そして拝み石(おがみいし)を雑巾ではなく真新しいタオルで拭きあげていた。いつ私がお墓参りに行っても青々としたしきみが供えられ、草が生えていることもないくらい手入れが行き届いていた。

そんな様子を見るにつけてもお墓のことをどれ程大切にしているかはよく分かっていた。無理もない。
だから、姑から「後は頼みますね」と言われた時はそれなりに重く受け止めていたのだ。
私、ちゃんとやらなきゃね。長男の嫁だからね、と。

それなのに・・・

お墓の代表者変更手続きに必要な「使用許可証」がどれだけ探しても見つからない(>_<) 一体、どこにしまってあるのぉ?
流石にもう諦めて、市役所で再発行の手続きをして貰う事にした。

しかも市役所の環境課の記録ではこの墓地にはまだ誰の遺骨も納骨されていないことになっていた。いつ、誰の遺骨を納骨したのかという詳細の届けが都度されていなかったことが分かった・・・ええぇ~っ、なんで?20年以上ほったらかし。それダメじゃん(^^;

姑は何でも自分の思うようにきちんとやりたい人だったけれど
こうしてちょっと抜けている所もあって面白い。
ふふふふふ。

何から何まで完璧だと、後を引き受ける私も寧ろ困るからこのくらいで丁度いい。

大丈夫、届けは私がちゃんとしておきました(笑)

でも、お供えのお水は水道水をダーッと入れることにします。あ、もうバレてるか・・・(笑)

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