コロナ禍の春の思い出~息子の就活

日々の事など

気の早い桜の花がちらほら咲き始めている。ここ最近は本当に桜の開花が早くなったと思う。
そして今年はついに!4年ぶりに制限なしのお花見が解禁ですって!
ブルーシートを敷いて、大勢で集まるのも良し、お酒を飲むのも良し、アテを楽しむのも良し。夜桜の花見だってOK。
各地で桜まつりが開催されるそうで、そう聞くだけでウキウキとして「あぁ春がきたなぁ」って思える♪

コロナ禍の花見では、飲むな、食べるな、立ち止まるな、で小さな子供さんのいる家庭は特に大変だったと思う。大人は我慢できても、天気の良い暖かい日は子供は外に飛び出したいに決まっている。伸び伸びと遊ばせてもあげられず満開の桜の木の下でお弁当を食べる自由もないなんて。本当に一体あの頃は皆どう過ごしていたのだろうと思う。

春のセンバツ高校野球も中止となって高校球児たちは泣いていた
誰が悪い訳でもないのに、皆誰もが得体の知れないコロナに怯えて我慢するしかなかった。

2020年春。
コロナ禍元年の春は私にとっても衝撃的で強烈な思い出がたくさんある。
あの時は本当に先の事が分からなくて、漠然と恐ろしくて、世の中が重苦しくて不安に包まれていた。

息子は4月から大学4年生になる時で就職活動が解禁されたばかりでのコロナ禍という不運にみまわれた。
息子だけじゃなく誰もが条件は同じだけれど、3月に連日予定されていた大学での企業説明会が全部、ぜ~んぶ一気になくなって息子は途方にくれていた。

早めにエントリーシートを出して、既に面接の予定が決まっていた企業の面接も前々日くらいの連絡で急遽オンライン面接に変更になったのは、3月下旬頃のことだったと思う。買っていた新幹線のチケットを駅まで払い戻しに行ったっけ。

「オンライン面接」、今では極々普通の事だけれど、当時は初めてで息子は準備にあたふたしていた。Wi-Fiの環境があってもインターネット回線が不安定だったり、音声が聞き取りにくかったりと不安要素は尽きなくて開始時間まであれこれと気を揉んでばかりだった。
実際に聞き辛くてなかなか話が進まなかったこともあったようだ。因みにそこは不採用となったなぁ・・・

4月になると、緊急事態宣言が出て世の中はいよいよ緊迫した雰囲気で、採用活動自体が一旦ストップとなってしまう企業も増えた。あの時は途方に暮れた。
企業の経営状態どころか、日本や世界経済が今後どうなるとも分からない中で、企業側も新入社員の採用について積極的になれないのも当然だったと思う。

でも、大学4年生にしてみれば、一生に一度の就職活動。
このまま採用なし、になったらどうなっちゃうの~って感じだった。
実際、採用が中止になった企業もいくつもあった。

希望の企業に就職するために、これ迄頑張ってきたのに、コロナ禍で
何も手の尽くしようがない、努力のしようがないという状況になってしまった。
コロナで将来に夢や希望が持てないなんて、納得できなくて悔しかった。

それでも感染者数が落ち着いて、緊急事態宣言も解除となる頃に、また多くの企業では採用活動が始まって、なんとか希望の会社から内定を頂いた。
言葉にすると、たったこれだけだけれど、大変な思いで掴み取った内定だった。

私の人生で一番嬉しかった日は今の所、息子が内定をもらえた日、かもしれない(笑)

本当にコロナ禍というヤツは人にどれ程のショック、悲しみ、苦しみを与えてきたのだろう。
それでも、ようやく、ようやく、こうしてあの頃を過去形で振り返ることができて
穏やかな気持ちで桜を眺められる日常が戻りつつあって、ちょっとウキウキできるような春がきた事はやっぱり嬉しい。ね(^^)/

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