親の家を片付ける その2

嫁の気持ち、姑の気持ち

親の家を片付ける。タイトルはそうだが現状は「親の家は片付かない」だ(笑)

親世代の物持ちの良さには本当に驚かされる。

姑が亡くなったその日まで一人で暮らした家には、家族の大切な思い出がたくさん詰まっているが、それ以上にこの先絶対に誰も使わないだろう、という物もたくさん詰め込まれていることが分かった(笑)

夫か夫の弟が子供時代に使っていたと思われるウルトラマンのイラストのついたスプーンやフォークも、普段使いの食器棚の引き出しに入っているし、その頃の昭和の香りのするものはいくらでも出てくる。
同じ形のタッパーウェアも山と積まれている。何をそんなに入れるのか本当に一つ一つの量がおかしいと思う。

キッチンには姑の目に留まった新聞の記事があちこちに切り抜かれ、貼られている。
昔から丁寧に新聞を読み、切り抜きをすることは習慣だった。
料理のレシピもあるし、健康や生活に関するちょっとした知恵のようなものもある。
老いと上手く付き合う心得のようなものもある。
息子が1歳の頃、瓶詰めとかレトルトの離乳食についての弊害が書かれた記事を渡されて「手作りが一番安心なんだからね」と言われたことがあって、その時は叱られたような気がしたっけ。
新聞に限らず、テレビから得た情報を書き留めたメモも貼られている。
とても達筆な人で、何でもさっさとすぐメモをとる癖があったから。
強力な市販の洗剤を使わずに汚れを落とす方法とか、NHK[きょうの料理]の献立とか。
すぐにメモを取るという事は、習慣になっていないとできないと思う。
いつも色々なことをスラスラと書き留めていたなぁ。字が本当に上手だった。

他にも孫からのちょっとしたメッセージすら大切にとって冷蔵庫に貼ってある。
「おばあちゃん、べんきょうをおしえてくれていたのに、きょうはおこってごめんなさい」
とイラスト付きで書いたのは小学生の頃の夫の弟の娘だ。
このメッセージはもう何年も貼ってあるが、見るたびに笑ってしまう。

こういうものを、処分する気には当分なれそうにない。

ここでずっと料理をし、ここで自分らしい生活を最期の日までしたぬくもりがまだ残っている。ここにいた姑の姿が目に浮かぶ。

梅ジュースを作ったあとの梅のシロップ漬けも美味しかった

それにしても書類や、大量の郵便物に全部目を通して仕分けをするのは大変だし、とにかく同じものが色々なところから出てくる。
電池、はさみ、油性ペン、ポチ袋とか引き出しに収まりきらない日用品の予備がある。
どうしてこんなに買い込んであるのか分からない。
トイレットペーパーは大量に残っていた。
買い物の時に荷物になるから困るだろうと思って、私が時々トイレットペーパーとティッシュペーパーをセットで持って行ったりしていた。
「たくさんあるから持ってこなくていいよ」と言われていた意味がようやく分かった(笑)
てっきり遠慮しているんだと思っていたから(笑)
本当にこんなに買い込んであるとは知らなかったので、結局今になって、行く度に少しずつ持って帰っている(笑)

使っていた財布には亡くなった息子(私の夫)の名刺が2枚入っていた。
21年以上前のものだ。ずうっとここに持っていたんだ、知らなかった。これは単に物持ちが良いというだけのことではない。
母の愛には妻は到底叶わないと思った。
叶わない、というか愛の種類がちょっと違うのだろうか。
その夫の名刺は棺に一緒に入れることにした。ずうっと大事にいつも持っていたのだから持って逝かせてあげるのが一番良いだろうと思って。

二人はもう、会えたのかしらん、本当に会えてると良いなぁと思う。

こんな調子で家の片付けは進みそうにない(^^;
全く進んでいない(^^;

幾つものでっかい瓶に入った大量の梅干しを何とかせねば。梅を漬ける為の空き瓶も数が凄い。
家の外にもあった・・・
梅ジュースとか。手作り梅エキスとか。とにかく梅関係多い。半端なく多い(笑)

梅好きだけど、今は梅に苦しめられている

まぁ、徐々に、徐々にね、と思っている。

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