いずれは夫の親と同居するなら、結婚と同時に最初から同居した方が上手くいく、という話を聞いたことがある。
なるほどね、そうかもしれない。
ウチの場合も結婚して最初から即同居をしなかったお陰で、
夫婦二人の生活のペースが出来上がっていったことで、結局そのまま近居での暮らしが続いていったように思える。
でも、いろんな同居の煩わしさを解決できるのが夢の二世帯住宅!・・・らしいです(^^;
かつて、姑は私に何度もアツク語った。
「ここに、二世帯住宅を建てるんだから。二世帯住宅なら何かと便利だし、ね、いいでしょう?」
と姑は満面の笑顔で嬉しそうに言って、結婚する前から私に同意を求めてきた・・・(^^;
「はぁ・・・あははは」と精一杯の作り笑顔を返す私。
内心は「イヤ、それは、ちょっと」と思っていても、素直に言えるわけはない(笑)
「どうせそのうちに、二世帯住宅にするんだから、タンスや食器棚なんかは持って来ないでね。イマドキの家はねぇ、家具はみーんな造り付けだって!ウォークインクローゼットっていうの、あなたもそれがいいでしょう?」
と、姑は結婚前の私に言って、新婚生活の新しい家具を選ぶトキメキを完全に消失させた(笑)
結婚して一先ず近居での生活がスタートしてからも、二世帯住宅の話は頻繁に出て、夫に、具体的にはいつ頃のつもりなのか聞いてみても、
「親父は言い出したら聞かんから、もう知らん・・・ほっとくしかない」
と諦めムード。不穏な空気が漂う・・・
でも
「この家だってリフォームしたばかりだし、いつ転勤になるかも分からないから、暫くはないんじゃないの?」
と毎度同じような会話が私たち夫婦の間でも繰り返されていた(^^;
お互いのプライバシーは守られて、ライフスタイルはそのままで大丈夫。
親世代が年老いて、病気や介護の必要が出てきても、何かと安心。
息子夫婦と可愛い孫に囲まれて賑やかに暮らす幸せな老後。
二世帯住宅での同居ライフを熱望する舅、姑は、イイことづくしの幸せな暮らしを思い描いていたんだろうなぁ・・・(^^;
どうしてそんなに?と感じるほど、舅も姑も同居に執着しているように思えた。
あの強い気持ちはどこから湧いていたんだろうと不思議だった。
たぶん・・・
そばに暮らして息子夫婦に色々としてあげたい、という気持ちと
やがて自分達が死んでいく時も、この家の全部が息子の世代に引き継がれて、その先も次の世代へ、またその次の世代へと続いていく安心感が欲しかったのかなぁ
と今になって想像できるし、理解もできる。かな?(笑)
二世帯住宅で同居を始めたら、一見そこには約束された幸せがあるように思える。
夢のまま終わってしまったウチの二世帯住宅計画。
Wキッチンの使い心地の真相は分からないまま・・・(^^;
夢のままに終わったワケは、若い二人に新婚らしい気分を味あわせてあげたい、という有難い親心と資金面でのためらいが「そのうちにね!」と夢を先延ばしさせていったと思う。そして、夫は急逝してしまった。
予定通りにはいかない、何が起こるかわからない、予測不可能なのが・・・人生ってヤツ。希望の間取りの二世帯住宅を建てようとも、そこに約束された確かな幸せがあるとは限らない。
もちろん義理の仲が上手くいって、WIN×WINでみんなが幸せな未来だってある。
先が分からないから面白いのか、人生ってヤツは(笑)ふふふふふ。
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