ドラマ「silent」は終わったけれど「想」と「紬」が現実の世界でリアルに生きていて二人の物語はずうっと続いていくんだと思えるような最終回だった。
どのシーンも、どのセリフも美しかった。
「奈々」
お花は音がなくて、言葉があって、気持ちがのせられる
うん、センスいい♪
ラストはキラキラ輝くイルミネーションを観ながら「想」と「紬」が二人で歩くシーンだった。
「想」が「紬」にだけ聴こえるように耳元で囁く。
「紬」は嬉しそうに「想」の顔をじっと見つめて微笑んだ。
何ていったのかは視聴者には分からない。
「今、何て言ったんだろう・・・」
当然気になる。想像したくなる。ネット上でも放送後はざわついたらしい。
でも、分からなくていいんだと思う。
二人はちゃんと心が通い合っていて伝え合う手段も勿論あってしっかりと繋がっている。
つまり、それが全て。
二人が分かり合えているってことが一番大切。
そんな様子の二人をラストのシーンで観られた。
視聴者としては「あぁ、いいね。良かった」と思う。
だからそれだけでいいんだと思う。
けれど、これでハッピーエンドって決まったわけじゃない。これから先もきっと色々ある。
それでも、一緒にいたい。
全部言えるまで待つし手話ももっと覚える。
伝えるの諦めないで欲しい。
分かり合えない事は絶対ある。
それでも一緒にいたいと思える人と一緒にいるために言葉はあると思う。
たくさん話そうよ。
「想」は
人の声が聞こえないのは当たり前になったのに
「青羽(紬)」の声が聞こえないことだけは受け入れられなかった。
と言った。
でもラストシーンで
「青羽(紬)」の言葉が見えるようになって良かった。
そう言った。
ドラマの初回、とても驚いた。
番宣を観て、「耳が聞こえなくなった」のは川口春奈さん演じるヒロインの方だと思い込んでいたから。
それに限らずsilentでは想像を大きく超える展開は何度もおこった。
優しさが主成分の「湊斗」君が早々と「紬」に別れて欲しいと伝えた時も。ね。
いつも自然体なセリフとそこかしこに優しさが溢れて、リアルな世界の出来事の様でさえあった。
ハンディのことも、ありのまま、率直に描かれていた。
ドラマの脚本家、生方美久さんは「言葉」で「伝える」ことと「受け取ること」そして「分かり合う」「繋がる」ってことをとても大切に考えておられるようで、ストーリー展開だけを楽しむドラマとは違い、いつも「言葉」そのものを大切に大切に紡いでいる感じがとても良かった。
毎回本当に楽しませてもらった。
まさか、こんなふうにドラマの感想を何度も書く事になるとは思ってもいなかった。
心に届く何かがなければ「書く」エネルギーは湧いてこないから。
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