NHK朝ドラ「舞いあがれ!」2月17日放送分感想

テレビドラマ感想文

先週の朝ドラ「舞いあがれ!」

ついにというか、ようやく舞ちゃんと幼なじみの貴司君はお互いの気持ちを伝え合うことができた。良かったぁ!

公園にいる貴司君を見つけた舞ちゃん。

「会いたかった、会って好きって言いたかった」

あー、凄い自然な感じでいいわ。このセリフ、舞ちゃんらしい。
と涙出た。良かった!

恋のライバルとして歌人志望の秋月さんが登場した時はちょっと嫌な感じがしたが結局は二人の気持ちに気づいた秋月さん自身が
「気持ち聞きに行ったらどうですか?」とちゃんと舞の背中を押すあたりも毎度のことながら朝ドラらしい展開に納得する。うんうん。
東京から来たいけすかない意地悪を言う編集者さんも実は貴司君の歌人としての才能を認めていたし本当に皆いい人ばっかりだ。

来週はネジ工場の古株の職人さん、酒巻さんが退職されるようだが、舞ちゃんのウエディングドレス姿も見られるし、ひょっとしてくるみちゃんにも新たな恋の予感?という予告だった♪

それにしてもドラマの中で貴司君の詠む短歌が本当に素晴らしくて心に沁みる。

「君の行く 新たな道を 照らすよう 千億の星に 頼んでおいた」

「目を凝らす 見えない 星を見る為に 一生かけて 君を知りたい」

くーっ・・・、刺さる!  ←私の短歌の感想です、ボキャブラリーが貧困過ぎて笑う(^^;

歌人の俵万智さんがツィッターでドラマの中の短歌についてコメントしておられることを知ったがコメントに留まらず
「貴司君に捧ぐ」としてご自身が詠まれた短歌を投稿しておられるようだ。

流石、プロフェッショナルな歌人がお詠みになる短歌のレベルは突き抜けておられ
貴司君の歌とはまた一味も二味も違う。
秋月さんもドラマの中で言っていたけど短歌とは本当にその人自身を表すしその人自身を知ることに繋がるんだ。

俵万智さんといえば歌集「サラダ記念日」
発売されたのはもう35年くらい前だと思うが私もこの本は持っていた。

「この味が いいねと君が 言ったから 7月6日は サラダ記念日」

という本のタイトルにもなった短歌が一番有名だが私も今でもよく覚えている。
一見ただの自然な言葉の羅列のようなのに、情景が目に浮かぶし作者の相手への気持ちまでもちゃんと伝わってくる。
その人の言うたった一言の「いいね」でその日は記念日になってしまうんだ。

短歌ってどうやって作るんだろう。
ドラマの中では貴司君が「一首もできてへんねん」と言って苦しんでいたが
本当はひねり出すものでもないんだろうなぁ。

心に浮かぶ言葉の切れ端を繋いで自分の想いを表現していくんだろう。
それをたった5・7・5・7・7の31の音で表現する。
だから無駄や重複はご法度だろうし展開とか広がりが感じられる歌が素敵だと思う。

貴司君の短歌がドラマの中でもっと紹介されると良いなぁと思っている。

朝ドラは実に様々なブームを生み出す。
今の短歌もそうだしちょっと前の「カムカムエヴリバディ」の時はヒロインの深津絵里さんが回転焼き屋さんを営んでいたから私の暮らす街の回転焼き屋さんも当時は連日大行列の大繁盛だった。
元々人気店で「回転焼き」ではなくて「自慢焼き」という名称で、あんこだけじゃなくてチョコ、カスタードクリーム、白あんとバリエイションも豊富な上に1個たったの90円とお値打ちで本当に美味しい。
あの頃は行列が凄くて並ぶのも躊躇われるほどで、雨降りとかで空いている日に店の前を通りかかると買っていたなぁ。ドラマでやっていると無性にどうしても食べたくなる心理、不思議。

今の「舞いあがれ!」主題歌back numberの歌う「アイラブユー」も私は大好きだ。

横切ったネコに
不安を打ち明けながら
あぁ君に会いたくなる

って歌詞が好き。

元々もう何年もback numberの大ファンでメンバーの依与吏さん作詞の曲には共感できるし心を鷲掴みされるような歌詞がたくさんある。

だから朝ドラは録画で観るけれどオープニングのこの曲も絶対にドラマの入りとして必要なの。飛ばさず観る(笑)

短歌も歌も回転焼きも作る側の気持ちが誰かの心にちゃんと届くようなものであるといい、ってところはやっぱり同じだなぁと思う。勿論ブログもね。

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