シングルマザーの憂鬱~「こどおじ」が巣立つ時

シングルマザーの心得

最近「こどおじ」というコトバを初めて知りました!
センスある!って笑ってしまった。え?私、遅すぎ?(^^;

ご存知ない方のために。
「こどおじ」とは「子供部屋おじさん」のスラング。
40歳を過ぎた中高年になっても、実家の子供部屋に住み続ける中年男性のことを「こどおじ」というのだそう。
因みに「こどおじ」は、仕事には就いていて、ニートや引きこもりとは区別されている。でも、揶揄するように使うので決して良いイメージはない。
ふふふ・・・(^^;

ウチの息子は25歳で社会人3年目。自宅で私と暮らしている。
だから、自虐的に自分のことを「こどおじ」と言うの(笑)
25歳ならまだ大丈夫でしょ。
とは言うものの、予備軍であることには違いないか(笑)
高校を卒業した時点の18歳で、進学や就職を機に実家を出る男性はおよそ3割くらいだそうで。
20代半ばならもう半分以上が自立しているのかもしれない。

就職した会社が自宅から通勤圏内で、一人暮らしへの憧れはありつつも、実家暮らしは楽で、なんとなーく居続けているように思える。
息子が3歳の時に夫が亡くなってから、ずっと二人で暮らしてきた。
だから家を出たら、私が一人になることを心配する気持ちも多少はあるのかなー、とも思う。*母の希望を含みます(笑)
ご近所さんからは「優しい息子さんでいいわねー」とお褒めの言葉をいただくが、
彼の胸の内は「一人暮らしは、まぁ、そのうちに。仕事忙しいし。お金が貯まったらね」というところかな。*あくまで母の推察です(笑)

実家暮らしは楽の極み。
買い物、食事の支度、洗濯、掃除、アイロンかけ、子供の頃と同じように母親が生活の全部を支え、整える。

自分は会社に行くだけ(笑)「疲れた」って言って帰ってくるだけ(笑)
学校に行っていた頃とどう違うの?って感じ(笑)

生活費は申し訳程度。ゼロじゃないってだけ。
だから給与は自由に使えて、欲しいものは買えるし、貯金だってできる。

でも、これじゃ、いざ結婚となっても、彼女からは「頼りないヤツ」「家事できなさそう」と敬遠されるのも当然かもねー(^^;
そして20代の今は、一見楽に思える「こどおじ予備軍」の未来は決して明るいとはいえない。

息子が40歳なら親は大抵は70歳前後。
その辺までは、何とか頑張ったとしてもその先、親は衰える一方。
母があまり家事が出来なくなったと言って、40歳を過ぎてから実家を出る「こどおじ」はそういないと思う。
きっとダラダラと実家に居続けて、そこに明るい展望はない。

自立して一人前になってほしいと願う気持ちと、一緒に暮らす楽しさや安心感、幸せ、その両方が今の私にはある。
30歳くらいまでは、ギリセーフかなとも思っている。
キモい?(笑)

ずっと一人で子育てをしてきた。
シングルマザーには「子供のことは全部一人で引き受ける」という鉄のように強い気持ちが刷り込まれていて、これはそう簡単にはなくならない。しっかりと沁みついている。
息子が社会人となった今ですら、何かアクシデントやトラブル、困りごとが起こったりすると、「シングルマザーの無敵の強さ」がむくむくと湧いてくることがある。
だからいつまで経ってもシングルマザーは、子供にとって頼りになる強い存在で、何でもかんでも一人で頑張ってしまうの。
この役割、もう降りよう、と思ってもカンタンには降りられないものなのねー。

でも、子供は巣立つことが望ましい。それは子供自身のために。
それが健全な親子の関係なのだろうと分かってもいる。

子供の自立を思う時、シングルマザーの気持ちはどうしたって揺れる。

子供の中に、ちゃんと飛び立つ勇気と強さが育っていると信じて、背中を押してやれる日がくるまで
あと少し、一緒に暮らせる時間を大切にしよう、っと。
どうでもいい話や面白いことが言い合えるのは楽しいし、一緒に美味しいものを食べる時間はとても尊い。

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