今週、印象に残ったのは、発足式の場で「高頭の妻、やえ」が皆の前ではっきりと「高頭」に思いの丈をぶつけるシーンだ。私にはこのシーンが一番刺さる。
「やえ」はこれまで、笑顔一つ見せず、いつもムスッとして、怖い感じのする女性だった。
それは、妾として迎えられるであろう「寿恵子」に対する不満や怒りだと思っていたのだがそうではなかった!
「男と女は対等と言うけれど、すぐ側にいる女のことを見ようともしない。この国の行く末を描くのに、女の考えをきこうとはしない」
と「高頭」に言った。
なるほどね!
一番側にいる妻をぞんざいに扱っておいて、何が男女平等だと怒っていたのね。
本当は夫である「高頭」にまず自分のことをちゃんと理解して、考えを聞いてほしかったのね、それは妻として当然の気持ちだと納得できる。
そして、「寿恵子」も「クララ先生に心のままに生きることを学んだ、好きな人がいるんです。だからもう行きます」と「高頭」からの申し出を断り「万太郎」の元へ走っていった。
「高頭の妻」はそうハッキリ言う「寿恵子」のことを認めるように満足気に微笑んでいた。
そうか!単に意地悪な人じゃなかったのね~。
本当に胸のすく思いがしたわ!
これまで「らんまん」を観る中で、いかに明治時代の女性が虐げ(しいたげ)られ、自由に生きることができなかったかを知った。
「綾」や「寿恵子」、明治時代に生きる女性は皆、胸の内にあるものを押し殺し耐えていたのだろうと思う。
それでもこのドラマの中で描かれる女性は皆、強く、潔く、自分の考えをハッキリと伝えてカッコいい。
大畑印刷所の娘「かよ」も恋敵?「寿恵子」を一目みようと「白梅堂」まで行って、「寿恵子」の圧倒的な美しさに見惚れるシーンがあったが、とてもチャーミングな女性だと思う。
「万太郎」の草花を愛する気持ちは、これまで「万太郎」を疎ましく思っていた大学の助教授や先輩方にも通じ、認められるようになっていき、とうとう、雑誌も完成して、「植物学者として、寿恵子さんを迎えに行きたい」という「万太郎」の望みが叶った。
長屋の子供達が言うように、発足式当日の「寿恵子」は真っ白のドレスを着て「ユウガオのお姫様」のようだった。
それにしても、明治時代はプロポーズするのに、必ず仲人を立てて釣書きを持って行ってもらうものなのね(^^;
儀礼的な明治時代とはすっかり変わって、イマドキ令和時代のプロポーズは、彼女の誕生日とか二人の記念日に、ちょっとしたサプライズを考えてするものらしい。
明治→大正→昭和→平成→令和
と、時代の移り変わりとともに、プロポーズも、随分変わったんだなぁ。
予告を観ると、来週は「万太郎」は「寿恵子」と「竹雄」と一緒に佐川に帰るようだ。
これから「万太郎」を支えるのは「寿恵子」の役割になる。
そうなれば、「竹雄」は大変な状況らしい「峰屋」のことをほおっておけないし、となると、いよいよ「綾」と「竹雄」の恋の行方が気になります!
予告の中の「あなたのことが好きな、ただの男じゃ」って「竹雄」のセリフ聞き逃さなかった!
うわ、カッコ良すぎ!
「万太郎」と共に東京で、新しい世界を知ったことで、「竹雄」自身も随分変わったハズ。
きっとその新しい価値観や成長が「綾」との関係にも変化をもたらすのだろうと期待!
ずっと「峰屋」に留まっていたら、二人の関係はどうしたって、あのまま主従にとらわれてしまうから。
「竹雄」は、「若」のことを、相棒として、もう「万太郎」と呼べるようになったように
「綾様」のこともきっと「綾」と呼べるようになる日がくるんだ、きっと。ね~♪
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