嫁と姑は、なぜだかズレる。色々と合わない。
上手くいかないように、わざと神様が仕組んでいるんじゃないの?と思うほど。
嫁と姑の間には、不思議な力が働いているのかもしれない(笑)
今、振り返ると、馬鹿馬鹿しくて滑稽な思い出はいくらでもある・・・(^^;
今だから、あはは、と笑えるけれど、当時はいつも必死だし、いろ~んなことで気疲れしていたなぁ。
気疲れするのは私自身の問題で、姑のせいばかりではない、と気づいたのは姑が亡くなるまでの、ここ10年くらいのこと。
遅すぎた~(^^;
さて、私が妊娠した当時の姑との思い出。
今から25年くらい前のこと。
私の妊娠の知らせを受けた舅、姑の喜び方は、異常だった。
二人のテンションは最高潮に達していた。
夫が電話で知らせたのだが、受話器から出てきちゃうんじゃないの?ってくらい・・・(^^;
結局、この異常な喜びが、これ迄何度かブログに書いたような、様々な悲劇や喜劇を生み出したのだと思う(笑)
息子夫婦と孫への愛情がマックスで過干渉だから、あれもこれもと余計なことをし過ぎて、こちらは負担に感じてしまう。「有難迷惑」ってヤツ。全然、悪気はないのにね(笑)
姑は妊娠の知らせに、猛烈に張り切っていた。
「アワビを食べないとね!聞いたことない?目が綺麗な子が生まれてくるから、絶対にアワビを食べないかんよ。今度魚屋さんに行って、注文しておくから」
その後も顔を合わせる度、電話の度、「アワビが入ったら持って行くから」と繰り返し言って、ウンチクも語り、単に昔からの言い伝えでなく、アワビの栄養成分は本当に目に有効であるらしいと私は知った。
ことアワビに関しては、「絶対食べさせねば!」と姑の勢いは猛烈だった、そして、くどかった(-_-;)
とにもかくにも、私が生まれてくる子供のためにアワビを食べない事には、この騒動は収まりそうにないことだけは確かだった(笑)こんなウチあるぅ?(笑)
でも、姑が張り切るほど、自分がクールダウンしていく不思議。
なんだろう、この反比例する感情・・・姑だけアツく、嫁はげんなりし、冷めていく(笑)
そして間もなく私は悪阻(ツワリ)に苦しむ事となった。
いわゆる、「ばっかり食べタイプの悪阻」だ。
食べられるものは、赤シソのふりかけ(ゆかり)をかけたご飯と牛肉の薄切り。
この2アイテムのみで、「そればっかり」食べる。
他のものは何も食べたくない。
好きだった、甘いデザートとコーヒーの組み合わせが一番嫌いな食べ物になってしまった。
悪阻って本当に、不思議よね・・・
毎日毎日、ごはんに赤シソのふりかけをかけて食べていた。
あの塩味があって酸っぱい味が良かったのだと思う。
おかずは、牛肉の薄切り以外は食べたくない。牛肉ばかりでは、食費がかさむので夫のために他のものも作っていたが、私は小鳥のようについばむくらいしか食べられなかった(笑)
悪阻の期間は、2カ月近く続いていただろうか。
そして悪阻真っただ中の時に、姑はイソイソとアワビを持って家にきた!
あー(>_<)
魚屋さんに頼んで、生きているアワビを市場で仕入れてもらったとか言って、この日はいつもの「アポなし訪問」ではなく、電話があり、姑は私に食べさせる気満々で持ってきた。
アワビは新鮮で立派なものだったけれど、牛肉1キロの方がその時の私には必要だった(笑)
「これで目の綺麗な子が生まれてくるんだから、ね、良かったねぇ」ともう、目が綺麗なことは確約されたかのように嬉しそうに笑う姑。
この日までに、「アワビを食べると・・・」というお決まりのフレーズは何百回と聞かされた。あぁ、ようやくこれを聞くのもファイナルかと思って私も嬉しかったっけ・・・(笑)
「悪阻で食べられない」とは、とても言い出せないから有難く受け取った。
けれど、そのアワビは、結局ほとんど夫が食べた(笑)
私は、申し訳程度に一口食べただけ。この事実は姑が死ぬまで隠し通した!(笑)
でも、今、ウチの息子の瞳がキラキラしてるのは、やっぱり、あの日の一かけらのアワビのおかげかしらん(笑)ぷぷぷ。
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