今日のお題は、舅の過干渉エピソード。
夫と私の新婚旅行の話だから、かれこれ26年以上も前のこと。
旅行先は北海道。住まいは東海圏。今なら中部国際空港セントレアから出発だけれど、当時はまだ開港しておらず、小牧空港から飛行機に乗る。
空港までは名古屋駅からの直行バスがある。だから、公共交通機関で行くつもりにしていた。
ところが、旅行間近のある日、舅は言った。
「俺が空港まで送って行っちゃるでな!」と・・・(^^;
「朝が早いから、自分達で行けるから大丈夫」と夫はやんわりと断った。
車で送って貰うとしても、1時間はかかる。
電車と直行バスを利用すれば大差はない。
早朝から迷惑をかけるのは悪いし、空港までの道中の会話にも気を遣うだろう・・・
正直私は、ぜひ、断りたかった。
でも、舅は
「えーわ、俺が送ってやるで。荷物も増えるだろうで、帰りも迎えに行っちゃるでな」と行きどころか、既に帰りのことまで言い出す始末・・・(-_-;)
夫は自分の父親の性格はよく分かっているからか、即、諦め受け入れた(笑)
言い合いをしても無駄。舅は「折れる」ということがない人。
いつも息子夫婦のために、「何でもやっちゃる!」というアツイ気持ちに溢れていた・・・
まぁまぁ、せっかくの好意なんだから、送って行ってもらえばいいじゃないの。
って、思える人もいるかもしれない。
でも、新婚旅行にいくんだ!親がかりで、それはヘンじゃない?って私は思った。
嫁の私は、ことの推移を見守るしかない。
「なら、朝7時前に出ないといけないけど、いいの?」などと夫は言って、嫁の気持ちは無視されたまま、話はまとまってしまった。
当日、朝早く舅宅に着くと、姑が私に「これ、少しだけどね。お土産は何も気を遣わなくていいからね」と封筒を手渡してくれた。
中身は、もちろん、お手紙なんかじゃない(笑)
私は驚いた・・・(^^;
中身が、いくら包まれているか、はこの際問題ではない。
夫はフツウのサラリーマン。旅行の費用は自分で出すのが当たり前。ましてや結婚して自立した夫婦なのに、こんなのヘン!とコレもまた私には違和感。
空港まで舅に送ってもらい、お小遣いまでもたされた私は既に気が重かった。
なんかヘン×2=違和感大きい、から。
親に送ってもらって、お小遣いを貰って行く・・・それは新婚旅行じゃなくて、修学旅行じゃないのぉ?と思ったわ、マジで(笑)
舅には丁寧にお礼を言って満面の笑みで「行ってきます」と言ったと思う。
が、「帰りは、バスで帰ろうね」と即、夫に言った(笑)嫁鬼。
そして・・・北海道旅行の思い出を綴るのは今日のお題の趣旨ではない。
夫は旅行の最終日の朝、舅に電話をした。
「飛行機は到着が遅れることもあるから、待たせると悪いし、バスで帰るから」
だが、またもあっさりと押し切られた。
はぁ・・・もうアカン。
飛行機は案の定40分くらい遅れて到着。空港に着いて、まず、迎えの舅に「お待たせして本当にスミマセン~」と謝ると・・・「はよ着いて、1時間以上待ったわ」・・・って、もう(^^;
そして、舅宅に到着。姑に出迎えられた。
「お帰りなさい、疲れたでしょう。さぁ、さぁ上がって!」と大歓迎ムード一色。
和食屋さんからテイクアウトした、仕出しの御馳走が並び手厚くもてなされた(^^;
舅、姑から旅行のことを矢継ぎ早に質問されて、なかなか家には帰れず嫁の笑顔も徐々にひきつっていった・・・私には忘れられない思い出。ぷぷぷ。
結婚を決める時、相手のことはちゃんと知ろうとするけれど、相手の親のことまでは、どうしたって分からない。話を聞いてもイメージは湧きづらい。
遠方で離れて暮らすなら大きな問題はないかもしれないけれど、同居や近い距離だと関わりは、こってりと密になる。
それなのに、親の事がだんだん分かってくるのは、結婚してから、だなんて!悲劇的・・・(^^;
今だから、アハハ!と笑える話だけれど、結婚当時は面食らうことが多かった。
舅も姑も、全ては愛しい息子夫婦のため、という気持ちが強かった。意地悪なんかじゃなく純粋な愛!
あなたを嫁として、温かく迎えてますよ、嬉しいですよ。という私への愛は強く激しかった(笑)
当時、30歳の若い嫁だった私には、その愛は受けとめきれないほど重く感じた。
そして、1年後、息子(初孫)の誕生によって、二人の行動はどんどんパワーアップしていった・・・(^^;
それにしても、やっぱり、愛のベクトル間違ってない?コレってふつうなのかしらん(笑)
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