家の解体工事、更地になったその後は?

嫁の気持ち、姑の気持ち

ウチからほど近いお宅で家の取り壊しが行われている。
もう、いつからか、空き家になっていたお宅だ。
通るたびに工事の様子が気になって、つい見いってしまう(笑)

大きなダンプがそのお宅の庭先に横付けされて、まず荷台に次々と物が運び込まれていく。
あぁ、不用品は家の解体工事の時に一緒に持っていってもらえるんだなぁ。
電化製品はダメなんだろうけど・・・燃えるものは何でもいいのかしらん?
カーテンもいいの?
家を壊すんだから、中はすっかり綺麗にする必要はないんだよね、きっと。
などと思いを巡らす。

その翌日からだったか、大きな重機が入って本格的に家の解体工事が始まっていた。
3日か4日間くらいは壊したものを機械で摘まんで、ダンプの荷台に載せるという作業が繰り返されていた。
家は着実に壊されていく。
やがて、家は跡形もなくなくなって、最後にお風呂の浴槽だけがポツンと残っていた。

広々とした土地を平らにならすためにブルドーザーが動いていた。

あー、もう終わったのね。アッと言う間だなぁ。

知らないお宅のことなのに、私には他人事とは思えない(笑)

一人暮らしをしていた姑が亡くなって、夫の実家は空き家になっている。
片付けはなかなか進まないままだ。
というよりは一旦諦めました・・・(^^;

もう住む人はいないので、いずれは名義を変えて売却の手続きをすることになるだろう。
中だけを全て空っぽにして家は残したままで託すのか、壊して更地にするかの二択。
それなりに、費用がかかるし、どうするかはまだ迷っている。
景観も損なわれるし、防犯の観点からも空き家の放置は問題視されているようで
市役所では、「空き家相談」をしてくれるらしい。
そのうち一度行ってみようと思っているトコロ。

現状、電気・ガスはとめたけれど、水道の契約だけは残してある。
片付けの時に水は使いたいんじゃないかなぁと思って。
でも水道の基本料金と税金をずっと払い続けることは負担だし、どこかで思いきらないとね・・・

壊したら、そこまでやり切ったらスッキリするだろう、という気持ちと同時に罪悪感も少なからずある。
どうしたって私は嫁で自分の家でもないのに、全部を決めることは荷が重い・・・(^^;

生前姑からは、家を建てた時のエピソードを何度も聞いた。
「小学校の途中で転校させるのは可哀想だと思ったから、入学する前の3月の終わりに慌ててここに引っ越しをしてきたの。まだできたばかりで壁もしっかりと乾いていなくてね、家具は離して置いたの」
本当に何十回と同じ話を聞かされた(笑)
姑の中には、いつまでも鮮明に残る記憶となったのだろう。

姑は生前、「よその人が家の中に入るのは絶対にイヤ!」と言っていた・・・(^^;
姑の希望通りに、先々孫が住むことになればそれが一番良いのだろうけれど、それは難しそう。

思い出がたくさんつまった家を取り壊すのは嫁の私でも寂しいし、申し訳ない気もするけれど、遠からずそんな日は来るだろうと思っている。

ウチのご近所ではもう一軒、解体工事が行われていた。
冬頃に解体工事をして更地になっていたけれど、暫くすると新築の基礎工事が始まった。
今は上棟も済んで家の外観が出来上がってきたようだ。

ベランダで洗濯物を干していると、職人さんたちが朝早くから働いている様子が見える。
家を造っている色々な音が聞こえて、活気に溢れている。

ここにまた新しい家が建って、新しい家族の物語がスタートするんだ。

家を建てる時は、誰しも新しい暮らしへの希望と期待に溢れて輝いている。
やがて長い年月を経て一つの時代が終わると、また別の新たな物語が始まる。

それって自然なことだよなぁ。住む人がいなくなったから家を壊す、それに罪悪感を抱く必要はないんだろうなぁ。思い出はずっと残っていくから。

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