豆腐の切り方、正しいのは嫁か姑か!?

嫁の気持ち、姑の気持ち

嫁、姑はお互い自分とは正反対のタイプであることが多い。
と、結婚する頃に、母から言われたが、実際、私自身もそうで妙に納得した。

私は20代の頃、お洒落が大好きな、バブル世代のキラキラしたOLだった(笑)(笑)
対して、姑は極めて地味好み。化粧も全くせず、パーマ一つ、ヘアカラーさえしない人だった。
今年1月に91歳で亡くなって、今、家の片付けを始めているが本当に口紅1本ない。
肌に塗るのは愛用の「アロエエキスクリーム」か「オロナイン」、とにかく飾らない人だった。

要するに私と姑の価値観は真逆、お洒落に関してだけでなく、日常生活のあらゆることで驚かされることはいくらでもあった。

まぁ、姑のほうでも嫁の私に驚かされることは色々とあったに違いない(笑)私の着ている服をまじまじと見つめられたこともあったなぁ。

お互いさまよね♪うふふー

「食べもの」や「食事」についてもそうだ。思い出はたくさんある。

昭和一桁生まれの姑はそもそも「キッチン」のことを「炊事場」と言う(^^;
初めて聞いたときは、私は「キッチン」と言っていいものか「炊事場」と合わせるべきか悩んだ(笑)
でも、私は結局「キッチン」としか言えず、姑は「炊事場」と言って、それは死ぬまで変わることはなかった。

さて、姑にとって「炊事場は自分の城」
とても料理上手な人だった。
嫁の私が姑の家の「炊事場」で、一緒に料理をすることもしばしばあった。
ある日、卵とネギと豆腐の「かきたま汁」を二人で作った。
「さぁ、豆腐を切って入れてちょうだいね」そう言われた私はパックを開け豆腐を取り出し、手のひらに載せて半分くらいのところで適当に切った。
すると姑、「ちょっと、待った。それどうやって切るつもり?」
「え?どうやってって?」
「一人、いくつずつ豆腐入れるつもりなの?もう、決めたの?」
嫁「え?え?」(^^;
「今日は4人分でしょ。だから、一人、4つか5つか?どうやって切るのかなぁと思って」
嫁「ええええっ?
「決めてから、切らないの?」
嫁「・・・」(-_-;)ここは、料亭か?豆腐は一人分いくつかなんて数えず適当に入れればいいにきまってるじゃんっ←心の声

姑はとても丁寧に料理をする人だった。嫁の私はかなりおおざっぱ。
でも、かきたま汁の豆腐の数を決めて人数分切る人はそう、いないと思う。絶対いないよね?
でも、姑はお玉でよそう時本当に、数えるのだ。
「あ、このお椀、3つしか入ってない」とか言って。
はー、冷めるって(笑)勘弁して。

一事が万事、こんな感じ。

若い頃は、「合わないところ」ばかりが気になって、ものが溢れかえる姑の「炊事場」に入ると「もうちょっと、片付ければいいのにぃ、絶対同居はムリ」と思ったものだ。

「いつか、使える」と言って大事にとってある空き瓶もタッパーも、色々な袋も、私にはほとんどが不要なガラクタに見えたっけ。ゴキ●リ駆除の手作りホウ酸団子もあったなぁ(^^;何でも手作りする人だった。

一緒に料理をする時は、姑はいつも
「ハイ、この、まったらし(真新しいの訛り)の手拭き使って」
と私のためにタオルを出してくれた。
柔軟剤は使わない姑が洗濯したタオルは、いつもちょっとゴワゴワしていたけれど、綺麗な洗い立てのタオルを差し出してくれる心遣いはやっぱり嬉しかった。

些細な事でしょっちゅう驚かされたけど、優しい人だった。
そして、私と料理する時はいつも以上に弾丸トークのお喋りができて嬉しそうだった。

私だって、楽しかった。その頃はため息が出ることも、たくさんあったけどね。
今は、あの雑然とした姑の「炊事場」が懐かしい。
スーパーに梅が並んでいるのを見かける。もう姑の作る美味しい梅ジュースも飲めないのか~とがっかりしている。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます(^^)/今日はちょっと短めに書けました(笑)大して変わらないか・・・すみません。

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