これまでにブログで書いたシングルマザーの心得おさらい。
1、 全部一人で受け止める、全部一人で引き受ける、全部一人で乗り越える
2、 決めるのはいつも自分
本日三つ目はコレ
3、「できない」って逃げたら負け
息子が3歳の時に夫が亡くなり、一人で子供を育ててきたが、私は一度だけ
「できない」と逃げたことがある。結局それはすぐに大きな後悔となり、今も忘れられないエピソードとして心に残っている。
息子が保育園に入園して初めての運動会。
「お父さんと一緒に騎馬戦」そんな演目の父親が参加する種目があった。
お父さんにおんぶしてもらって子供同士は被っている帽子を取り合い、たくさんの帽子を奪い取った組が勝ちという内容だった。
大抵の子はお父さんと参加する様子で、子供の為に張り切っているお父さん達の中に私が息子をおんぶして出ていく事はなんとなく気後れし、ちょっと怖い気もしてためらわれた。
弱弱しく見えて狙われるかも・・・すぐ帽子を取られてしまうかも・・・
という心配もあって躊躇していた。
夫の両親が観にきてくれていて、舅は私の心中を察してか
「よし、おじいちゃんとやろうな!」
と息子と参加してくれた。
おじいちゃんにおんぶされた息子を見て「あぁ、あの子にはお父さん、いないんだ」と痛感した。
当時夫の死後半年以上経っていて、もう受け入れ始めていたつもりだったが、その姿に改めてショックを受けた。
当時70歳に近い舅は決して若いおじいちゃんとは言えず、20代~30代のお父さんが多い中で否が応でも目立った。
孫の為に一生懸命走る姿は有難くもあったが、どうにも息子が不憫で、私がためらったばかりにと悔やむ気持ちの方が大きく残った。
この時を最初で最後に子供との関わりの中で「できないかも」と考えることをしなくなった。
「お父さんがいないから、それはお母さんにはできない」
「お母さんにはできないから我慢してね」
そんな風には決して言わないと決めた。
父親の代わりは全部何でもやった。母親として時に父親としても生きた。
「できない」って言ったら負けなんだ。
私にとってはそうだった。
両親が揃っている家庭の子と同じ様に不自由なく育てる。
保育園の運動会の日にそう決めたから。
そうしていつしか私は子供の事に限らず、何から何まで自分一人でやりきることが当たり前となり、それが習慣となった。
「タイヤは重いから交換の時は夫に車に積んでもらうの」
「庭の木を切ったり芝刈りは夫の仕事」
「電気が切れたらお父さんに替えてもらう」
そんな話を耳にすると、「へー、そういうものか」と思う(笑)
家の事に限らず職場においても、何かしらの新しい取り組みでも、誰もわからない様な事でも自分一人で調べてなんとかしようとしてしまう。
誰かがやってくれる、誰かを頼る、誰かにお願いをするという感覚がない。
それに、やってみると案外なんだってそれなりには出来る、ということも分かった。
どうすれば出来るかを考えるようになった。
本当に無理なことは誰かに甘えるのではなく、お金を払うことで解決してきた。
その出費の内容が何であれ、それはシングルマザーにとってはプライドを守るための必要な経費だ。必要経費なのだから決してケチってはいけない。←ここ大事、テストにでます(笑)
子供のためだから、頑張れる。「火事場のバカ力」という言葉があるがまさにその通りで大ピンチの時こそ信じられない程の頑張りでやり抜いてきた。
私にはシングルマザーのママ友がいるが皆同じような事を言うし、本当に逞しくて素敵♪
だから、あなたもきっと、大丈夫だよ。
にほんブログ村