センター試験の思い出~親の想い

子育て

今週の土曜・日曜日はいよいよセンター試験。
あ、今時は、もう「センター試験」とは言わないのか・・・
大学入学共通テストですね。

息子が受験をした2017年から何年も経つけれど、毎年お正月が過ぎて、今頃になるとやっぱりその日の事を思い出す。

センター試験と言えば雪、雪と言えばセンター試験。
そのくらいセンター試験の日には雪が降ると昔から決まっている。もうお約束。

息子が受験生だった2017年のセンター試験の初日も大寒波が来た。
何日も前からテレビの天気予報では試験初日の土曜日は大雪、絶対降るし、絶対積もるという予報。

この辺りは豪雪地帯ではなく平野部で、平年だとシーズン中に2~3回降る程度、1~2回は5cmくらいは積もるかな。
要するに雪には慣れておらず、雪が降ったら大騒ぎ、大騒動という土地柄。

土曜日の朝はこの辺りでも積雪20cmとか30cmとかの予報で、試験会場までの交通状況が心配だった。
「風向きによって雪が積もる地域、量とも変わってきます」という注釈付きで、結局朝になってみないと、どの程度の積雪になるかは前夜の予報でもはっきりしない。

試験前夜の夕食は、肉じゃが、ブリの照り焼き、茶碗蒸し。
胃もたれせず、お腹に優しそうで、あったかいもの、と考えて。
豚カツはちょっと重いから前々日に作ってちゃんと縁起も担いだ。
私がしてあげられることはそのくらい。
忘れ物だけしないように気を付けて、早く休んでね、と。

・・・布団に入っても眠れない(^^;
どのくらい積もるんだろう。もしも電車が停まったらどうしよう・・・と心配で。
試験会場は電車を乗り換えて20分、さらに徒歩で15分程の初めて行く高校。

学校からは絶対に車で送迎しないようにとお達しが出ていた。
渋滞や、事故に巻き込まれる恐れもあるし、公共交通機関なら例え遅延したとしても遅延証明が発行されるので遅刻した場合でも受験可能になる。
でも自家用車での遅刻は認められないので、必ず公共交通機関を利用するようにとの事だった。

夜遅くには雪おこしの強い風がビュービュー吹き始めて、恐ろしい感じ。
何度もカーテンを開けて外の様子を確かめる。
まだ、雪は降り始めていない。
寝ようと思ってもどうせ眠れないので「見張り」みたいに雪の降り始めが少しでも遅いようにとずっと外を眺めていた。
私が受験するわけではないので、眠れなくても構わない。
それよりも息子が少しでも眠れて、時間までに受験会場まで無事にたどり着けることを祈って、結局ほとんど眠れず朝を迎えた。

強い風は止んだけれど、朝4時前頃からはとうとう雪が降り始めて辺り一面降り積もっていた。
けれど身動きできないほどの積雪ではない。
「これなら、行ける」
まだ夜が明けきらない5時頃から起き出し、朝食とお弁当の支度をする。
今日も昼頃までは雪が降るとテレビでは言っている。
スマートフォンで電車の運行情報を何度もチェックした。

遅れないように、遅れないようにと早め早めに支度をするので、電車が到着するより随分前に駅に着いてしまった。結局最寄りの駅までは車で送った。

朝の6時半頃、まだ真っ暗で駅の辺りでも車は走っておらず、シーンと静まり返っている。
やがて、ホームに入ってくる電車のヘッドライトの明かりが、しんしんと降り続く雪を照らし出した。
あぁ、電車が来た
そして電車が乗客を乗せてゆっくりと走り出すのを車の窓越しに見届けると、張り詰めていた緊張感が少し緩んで涙が溢れた。

センター試験初日、朝の思い出。忘れられない。

今年の土曜日はこの辺りは気温が高くなるらしく雨の予報が出ている。
雪は降らなさそうで一安心。
けれど、続くコロナ禍で本人だけでなくご家族も感染への不安が絶えずあることと思う。
本当にどれ程大変だろうかと胸が痛む。

どうか無事に受験できますように。

子供が無事に受験に臨めること、親の願いはまずそれだと思う。

受験生の皆さんは、これ迄積み重ねてきた努力を信じて、どうか強い気持ちで臨んで下さい。

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