らんまん 第22週感想~万太郎の思いは台湾の人たちにも通じて

テレビドラマ感想文

今週は重苦しい場面が多かった。
歴史の流れの中で、世の中は軍国主義へと傾いていた。
好景気の一方で、軍や国家には決して逆らえない、抗えない、暗くて張り詰めた空気にのみこまれているようだった。

7年ぶりに東京大学、植物学教室の助手として呼び戻された万太郎だったが、植物学が大きく変わってきていることを目の当たりにした。

植物学においても、大切なのは「勝ち・負け」で、研究で成果をあげ、欧米諸国を見返し国力を上げていくこと、世界の頂点に立つ研究をすることが重要視されていた。
ドイツ留学では徳永教授も細川助教授も日本人ということで差別され、虐げられ、惨めな思いをしてきたようで、ドイツや世界を見返すことに躍起になっているようだった。

そんな中でも、これまでと変わらず万太郎は草花を愛し、草花に会いにいけることを嬉しく思っているようだったけれど、そんな「自由」はだんだんと許されなくなっていく。
帝国大学は国家の機関であり、そこに属する万太郎にも国力増強のために働くことが求められた。

台湾が日本に割譲されたことで、万太郎は台湾調査団として派遣されることになった。
国益となるよう植物の調査をしてくることが万太郎に任された。

この、万太郎が調査団に任命される教授の部屋でのシーンはピリピリとして、緊張感で一杯だった。
気になったのは髭(^^;
徳永教授、細川助教授、軍の大佐、里中先生、当時のエライ人は皆、口髭を生やしているのね。
それもかなり立派なもじゃもじゃ系のヤツ・・・(^^
先がピンとはねあがっているのが明治時代のトレンドのようで。
地位がある人はあの髭スタイルなのか、誰もが威張っているようにみえる(笑)

さらに軍の偉い人がいると、それだけで恐ろしく感じてしまう。
超絶威圧的・・・
はぁ、イヤな、抑圧された世の中だね。
軍からは「ピストルを必ず持って行くように」と命令されてしまう。
ひゃ~っ、恐ろしい・・・そんな物騒なところにいくの?(^^;

万太郎は寿恵子のアドバイスでピストルの代わりに、お守りとして図鑑を一冊荷物に入れて旅立った。
台湾の人たちだって、日本人はみなピストルを持っていると思ったら怖くてたまらないだろう。
その銃口をいつ、どこに向けるの?って警戒されて当然。
そんなふうで、打ち解けて仲良くなれるわけはない。結果、調査だって上手くいかなくなってしまう。

台湾の言葉を話すことにこだわっていた万太郎は、案内人とも覚えて行った現地の言葉で挨拶を交わした。
台湾の人たちにしてみれば、攻めてこられて突然日本に統治され、日本語を押し付けられることは屈辱的なこと。
ピストルを持たず、現地の言葉で話し、草花に会いたいという純粋な気持ちで台湾に行った万太郎。
それが伝わったから案内人や村の人達に信頼され、「オーギョーチ」という果実に助けられ、万太郎の熱は回復していった。その果実の学名は台湾の言葉を永久に残すために、万太郎が現地での呼び名をそのまま用いて付けられた。

今週もすえちゃんは仲居として生き生きと働いて大活躍していた。
借金はもう大分減ったかなぁ・・・
みえ叔母さんお勧めの渋谷の物件を買うことになりそうな予告だった。
「商売を始めたら?あんたも一緒に駆け上がってみなさいよ
とみえ叔母さんも威勢がいい。
すえちゃんならきっと上手くいくと思える。

9月に入った。らんまんも大詰め。
来週は綾と竹雄ファミリーも東京に出てくるようで、最後まで朝ドラおばさんのハートをしっかりつかんでくる♡

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