子育て 一番大切だと思う事~3歳頃

子育て

久しぶりに外で食事を取る機会があって、息子が幼い頃によく公園に行ったことを思い出した。
「外で食事」とはお店での外食のことではなく、青空の下ブルーシートの上に座っておにぎりを頬張るアウトドアでの食事のこと。

近所には息子と同じ年頃の子供が多く、本当に恵まれた環境での子育てだった。
4歳になる年に保育園に入園した。それ以前からも、子供の育ちに精一杯関わろうと「子育てサークル」や「リトミック教室」にも親子で参加していた。
20年以上前の事で、今の様にネットで情報が得られる時代とは異なり、初めての子育ては何かと不安が多く、ご近所のママ友たちと一緒に情報交換をし、協力し合う日々。

子育てサークルでは、毎週の様にお弁当を持ってあちこちの公園に出掛けた。
5組~6組かそれ以上の親子が毎回参加していた。
春はお花見、夏には水遊び、秋には落ち葉やどんぐり拾い、寒い冬は工作などをして室内でも遊んだ。

私たち母親も子供たちが喜ぶようにとカレーやデザートを作って地域の集会場でクリスマスパーティを開いたり、布団の様に大きなサイズの絵本を借りてきたり、と思いつく限りのイベントを行って、親も子も存分に楽しんだ。皆やがて保育園に入園すると頻繁に会えなくなることを寂しがる程だった。
たくさんの大人に子供の育ちに関わって貰うことで、母親との1対1の関係だけとは比較にならないような経験ができた。そして人との関わりにおいて何が大切かを自然と分かっていった様に思う。
私自身にも貴重な体験となって、自分にとっての常識とは、いかに自分だけのものさしであるかを知った。

子供は元気が一番♪

親は子供が楽しそうに、夢中で遊んでいる姿を見守る時が一番幸せだと思う。
子供の笑顔にこちらもそれだけで嬉しくなるし、安心できる。
10歳頃までは子供はただひたすらしっかり遊ぶことが何よりも大切だと思う。英会話でもスイミングでも何かしらの習い事でもなく、友達としっかり遊ぶことでコミュニケーション力の礎が出来上がると思う。

主婦は時間に追われて毎日忙しい。どうしても子供をせかさなくてはならないシーンが出てくる。
母親が子供をせかす一番の要因は結局のところ「早く寝かしつけたい」からだと思う。しっかり睡眠時間を確保しなければ風邪をひきやすくなる等、寝不足はあらゆる病気の原因になると考えるから。
「夜早く寝る」という毎日のゴールのために、早く早くとあれこれ追い立てる。
子供が友達と夢中で遊んでいる、そんな一番大切な時間でさえ、区切りをつけようとする。

私は自分の子育てで反省すること、後悔していることもたくさんあるが、唯一、子供が遊びに夢中になっている時はそれを最優先にする、これだけはいつも守ってきた。
私と同じように考えるママ友がいて、私たちはいつもどこに行っても最後まで子供に付き合った。それは、当時仕事をしていなかった事に加え、兄弟姉妹がおらず一人っ子で時間が比較的自由だった事も幸いしたと思う。

今、楽しんでいる子供の姿をちゃんと見つめる。
何が好きか、何に興味があるか、何にどんな風に反応するか。
それは子供のためにだけではなく、昨日とよく似た今日のありふれた日常の中でも、それは確かに自分にとっての喜びだったと思う。

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