姑の、孫への溺愛ぶりは尋常ではなかった。
孫可愛さから、嫁の私へのアドバイスというより、チェックはいつも相当に厳しかった!
とりわけ、孫がまだ幼い頃、「食べること」に関しては酷かった!
当時、息子は私の作る離乳食をあまり食べたがらなかった。
かぼちゃを柔らかく煮たものとか、おかゆもあまり喜んで食べず、食べさせるのに一苦労、時間もかかるし、残すことが多かった。
小児科に行った時、食が細い事を相談すると、
「頑張って作ったのに、なかなか食べてもらえないと、それはお母さんのストレスになるからね。あまり、ムリして頑張らない方がいいよ。食べない事を気にし過ぎないでね。今、レトルトの離乳食だって、いいものたくさんあるから、サンプルあげようか、一回試してみて」
と、かかりつけの小児科の先生はいくつか試供品をくださった。
姑が家に来た時、それを見つけたんだったか、私が話したんだったか記憶は曖昧だが
その時姑の顔色はかわり、雰囲気が一瞬にして凍り付いた。
「嫁が大事な孫にレトルトの離乳食を食べさせている!」
姑にとっては衝撃的な一大事だったようで、後日、改まった口調で
「これを読んで、絶対にレトルトはやめて!」
と言われて新聞の切り抜きが手渡された。
そこには、レトルトの離乳食には添加物が使われているから、手作りが望ましい
という内容が書かれていた。
「ほらっ、新聞にもこうやって書いてあるんだから、絶対にやめてっ!お母さんの手作りが一番いいにきまっているんだからね!ねっ、分かった?」
というような感じでつめよられた。
嫁の私は、まず息子が何でもいいから、たくさん食べて大きくなることが大事だと思っていた。
食べてくれないことは私にとってストレスになる。何とか食べさせなくては!と焦る気持ちが息子にも伝わってしまう。
だから、もらったレトルトをちょっと試してみようとしていただけなのに、私の話をよく聞きもせず、離乳食さえ作らない悪い嫁、というレッテルをはられたようで、その時は悔しくて本当に腹立たしかった。
姑は「絶対ダメ!」の一点ばりだった。
その後も、レトルト断固反対を掲げる姑は家に何度も電話までかけてきて、その度、レトルトを食べさせていないかしつこく聞く。
「食べさせとれへんはね?」と。
夫にもくどくどと同じことを言って、私のイライラはピークに達した。
あんまりしつこいので、「レトルト食べたら死ぬんかい!えええっ?」と突っ込みたいほどであった(-_-;)
いかん、思い出すと未だに腹が立つ(笑)
要するに、孫可愛さゆえ、のこと。
その時だってそれは理解していたつもりだったが
嫁がちょっとやってみようとしていることを真っ向から阻止しようとしてくる姑は、当時私にとってはモンスターだった!
先々孫が生まれたら、私はちゃんと息子のお嫁さんの考えを大事に話を聞いてあげようっと。
でも、もし、息子のお嫁さんがレトルトの離乳食を食べさせていたら
「私が作ってあげるわ、作った方が美味しいわよ、きっと」
って言っちゃうかもなぁ・・・あはははは。
あれ?(^^;
この話に結論はない(笑)歴史は繰り返す、ってことかもね、うふふ。
でも、しつこい電話はしません。新聞も切り抜きません。たまには、レトルトもいいんじゃないの?と理解を示します。約束します。ホントです(笑)
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