夫が早く亡くなり、一人で家計を管理するようになって早22年が経ちました。
その間、私が家計管理で一番大切に考えてきたことは、
「収入の範囲内で生活する」、当たり前のことかもしれませんがコレに尽きます。
収入とは私の場合は夫の遺族年金とパート収入。
収入の範囲内でやりくりするために気を付けるポイントはたった1つ。
お金が出入りする銀行口座の残高が1年前と変わらないコト。
つまり、増えなくてもいいけれど、減るのはダメ。増えた分を使うのはok。
これを守れるなら大丈夫と思っていたので、家計簿をつけたことは一度もナシ。
だから、収入が減った時は、その分家計をスリム化する。これがマスト。
シングルマザーの鉄の掟ってヤツよ。
夫と死別のシングルマザーに訪れる最大の難所はズバリ、子どもが高校を卒業する時だと思う。
それは、子どもが18歳の年度末まで受給できる「遺族基礎年金」が年齢到達(高校卒業時)によって支給停止となるから。
「遺族基礎年金」は停止となって、代わりに「中高齢寡婦加算」が支給されるようになるけれど(受給資格要件アリ)、「中高齢寡婦加算」は「遺族基礎年金」の3/4相当額。
要するに年金(生活費)が「減る」というキビシイ現実に直面することに・・・しかも、子どもが二人、三人といる場合は子どもが18歳の年度末になる度ごとに、容赦なく減額が続く・・・
高校を卒業したら就職する、というケースならまだ大丈夫。
でも、大学に進学する場合は、年金の受給額は減って生活は苦しくなるのに、その上教育費が必要というシングルマザー史上最大のピンチが訪れる。
因みにウチの場合もその時、月約3万5千円くらいの減額となりました・・・
これはなかなかキビシイ。
進学の予定なら、早くから学費をどう用意するかは考えているとしても、リアルな問題は足元の不足する生活費の方。
鉄の掟を守るためにはパートのシゴトを増やすか、家計のスリム化の二択。
でも、私は息子が大学生の4年間は満期となった学資保険を生活費の補填に当てるつもりでいました。
けれど!現実の生活ではその必要はナシでした。
パートを増やしたわけではありません。家計のスリム化に成功したのですー。
最初の頃は、たまたま上手くいっているのかな?と疑心暗鬼。
足りなくなってきたら補填するつもりでいたのですが、口座の残高に変化はなし。
減った収入=支出が保たれたまま。
半年が過ぎた頃に「このままでイケる」と確信しました(笑)
年金が減ったのに、どうしてやりくりできたのか?その原因は・・・
実はハッキリと分かりません(笑)
高校生の時には毎日作っていたお弁当がいらなくなったことと息子が夕食をウチで食べない日ができたことで食費が減ったことは要因かな。
あれ?でも「ほんの気持ち」と言って毎月お昼ご飯代は渡していたっけ。
だから本当に不思議。
収入の範囲でやりくりする、つまり預金口座の残高を減らさないという健全な家計管理が長年にわたり沁みついていたことで、生活が自ずと収入に合っていったのかも。
ミラクル(笑)
息子の高校卒業時だけでなく、収入の変化は何度かありました。
でも、いつも不思議と収入=支出の生活に落ち着いていく。
その時々の身の丈にぴったり合った暮らしが肌感覚で分かるのは、私だけじゃなく、やりくり上手の主婦に備わった特別な能力なのかも(笑)
この先訪れる老後の年金収入だけの生活。
老後の年金は全然多くないのに、その時も収入=支出で頑張ってしまいそうな気がする(^^;
でも、シングルマザーの鉄の掟はそろそろ終わり。
いずれは「自分のために使う」方に上手くシフトできるといい。
寿命が分からないから、守ってきた預貯金を取崩し使う方がずっと難しそうですわ(笑)
こっちの特殊能力も欲しいです!(笑)
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