NHKの「朝ドラ」は単なる毎日のお楽しみだけには留まらない。
朝ドラにはその他の民放ドラマとは別の役割がある。とりわけ主婦にとっては。
毎朝、7時半からのBSでも8時からでも、再放送の12時45分からでも、どの放送の枠で観るにしても、平日毎日15分間欠かさず観ることで、生活のリズムが整う感じがある。
そして、観終わるとちょっと気分が前向きになって「さてと、よしっ。じゃあやるか」と今からすべき行動へと促してくれる。
ホント不思議よね~。
ルーティンに組み込まれることで次の自分のやるべき事とか、行動に移りやすくなる感じがある。朝ドラ観たから「さて、仕事に行くか」とか、朝ドラ観たから「洗濯物を干そう」とか。
ささっと次の何かに取り掛かれる感じがする。
朝ドラを観終わって引き続きダラダラとするのはご法度の様な気さえする(笑)
何かをやる気にさせてくれる魅力がある。
私は朝ドラはLIVEで観ることはできないので、基本的に録画ばかり。
それでも、仕事の日は帰宅後に、まずは犬の散歩に行って、それからささっと家事を片付けてからの15分の休憩として観ている。
夕食の支度は勿論マストだけれど、その前に「ちょっと座らせてよ」って感じで小休止をする。
これが大事。
その時間のそのタイミングで観るのが調度リラックスできて私には良いの。
仕事が休みの日も結局夕食の支度にとりかかる前に観るのが習慣になっている。
朝ドラファンの主婦はそんなふうに、毎日の生活のリズムを朝ドラで整え、今日もヒロインや他の温かいキャストに元気を貰って、自分も頑張らなきゃと奮起し、テキパキと家事をこなしたり、仕事に出掛けたりするのだと思う。
朝ドラには必ずイケメン枠が用意されていて主婦のハートをがっちり掴んでくるし、ヒロインに関わる人たちは良い人が多く、ストーリー展開も最後は「めでたしめでたし」に落ち着くという安心感がある。
私の朝ドラ歴は実はまだ6年程度で、有村架純さん主演の「ひよっこ」からだけれど、その「良さ」が分かってきた。
そして、かつての朝ドラ女優さんをテレビで見かけたりするとその頃の自分の思い出と重なって、懐かしい気持ちになれたりするのもなんだか素敵。
自分の生活の中にしっかりと密着しているからだと思う。
さて、今放送中の「舞いあがれ!」
ヒロインの舞(福原 遥)ちゃんが、良い子過ぎて、けな気すぎて、ここ最近はもうみるのも辛いほどになってきた!
お願いだから誰か助けてあげて!と祈る様な気持ちで毎日みている。
舞はパイロットを志し、養成学校の厳しい試験と訓練を乗り越えようやく卒業し、航空会社から内定を貰っていた矢先にリーマンショックの影響で入社が延期になってしまう。
入社までの間は、少しでも家業のネジ工場を手伝おうとリストラされたパートさん達の代わりにネジの箱詰めを無給で手伝うようになる。
社長であるお父ちゃん(高橋克典)はリーマンショックの煽りを受け、経営が上手くいかなくなって心労と疲労が重なり急に亡くなってしまった。
お父ちゃんの急死後は社長となったお母ちゃん(永作博美)を支え一緒に経営を立て直すためにと航空会社の内定を辞退し正式に工場の営業担当となる。
何も分からないネジのことを一生懸命に勉強する日々だ。
でもなかなか営業は上手くいかず仕事はもらえない。
その上借金の返済期限は迫っている、返済できなければ会社は倒産に追い込まれるという待ったなしの危機的状況。
そんな中で一緒にパイロットを目指した仲間の柏木君(目黒蓮)との交際も「目指す未来が変わってしまった」という理由で破局。
今ざっとこの辺りにドラマは進んできたのだが、てっきり女性パイロットになる物語だと思っていたら大間違いだった。
どんな困難にも立ち向かい乗り越えていくヒロイン舞の物語といったところ。
しかし、今時絶対こんな女の子いない・・・
リーマンショックの頃2009年くらいの話なので、もう14~15年くらい前の設定ではあるが、まず第一にせっかく苦労して掴んだパイロットになる夢を諦めてしまった。
尚且つ、素敵な彼ともお別れした。
全ては亡くなったお父ちゃんに代わり、お母ちゃんを支え実家の工場を守るために、だ。
本当にこれからどうなっていくの?
どうかハッピーエンドをお願いしたいです。ホント。
それにしても、舞の祖母役の高畑敦子さんの演技は圧倒的に素晴らしい。
セリフがないシーンでさえ表情や佇まいだけで感情が伝わってくるのは流石。
1月スタートのドラマについて書くつもりだったのに、朝ドラの感想になってしまった(笑)
それはまたの機会に・・・
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