大人のバレエレッスン~スコットランドの踊り

バレエ

バレエレッスンの基本的な流れは、ウォーミングアップ→バーレッスン→センターレッスン。

それはプロのバレエ団のクラスレッスンでも、街のバレエ教室のレッスンでも変わらない。
世界中どこでも同じ流れで行われる。
今時はパリ・オペラ座やイギリスのロイヤル・バレエ団だって、クラスレッスンの様子をYouTubeで観ることができる。
バレエファンからすれば本当に夢のような話(笑)

バーレッスンはプリエに始まりタンジュ、デガジェ(ジュッテ)、ロンドジャンプ・アテール、アンレール、フォンデュ、フラッペ、アダージョ、そして最後にグランバットマンで終わる。
後半、多少順番が変わったり、やらないケースもあるけれど、より大きな動きへと進んでいく仕組みになっている。

ただプロのバレエ団とはレベルが違うというだけ。けた違いにね(^^;

バレエの動きは全てが決まり事。必ずこうであらねばならない、という手・足のポジションや顔や身体の向き・方向などがある。一瞬一瞬の一つ一つの動きがそうで、その決まり事を守らないと形が崩れ踊りとして成立しない。

レッスンの順番同様に長いバレエの歴史の中で、強く、しなやかに美しく踊るための確固としたメソッドが完璧に確立されている。

さて、私の習っているバレエもそういったバレエの基本的な理論に基づいている。
大人のためのバレエレッスンでも、3歳頃から高校生、大学生のお姉さん達が情熱をかけて習っているバレエレッスンと内容は変わらない。遜色ナシ。

違うところは、良い意味で緊張感をもたなくて済む。プレッシャーもない。ひたすら心に優しいバレエ。ご指導くださる先生のお人柄も相まって、リラックスできてひたすら楽しめる。
子供の頃からずっとバレエを習い続けてきた方なら、「楽しいだけのバレエなんてない」と思うかもしれない。
でも「いいとこ取り」ができてしまうのが「大人のバレエレッスン」
もしも子供の時からバレエを習っていたら、私は苦しくてどこかでやめてしまったと思う。大人になって始めたから続けてこられた。

勉強との両立とか友達と同じクラブ活動をしたいとか、バレエ以外にもやりたいことがたくさんあって、目移りするような楽しいことだらけの青春時代を、バレエだけに注ぐというのは、バレエが好きで強い気持ちがあったとしても、そう誰にでもできることではないと思う。

そして、子供たちには発表会という場があり、そこで決められた配役により自分の評価を知ることになる。
一緒に習い始めた友達は最前列のセンターで踊る、男性のゲストの先生とグラン・パ・ド・ドゥを踊る、自分はそこには選ばれなかった。
そういった悔しい場面に直面した時に、心が折れて辞めてしまうケースも少なくないと思う。
そのチャンスが重荷となり、自分の力量では踊れないと、自信を失うケースもあるはずだ。

スポットライトに照らされる光が強烈である人ほど、そこから延びる影は濃いようで
楽しいだけのバレエの世界というのは存在しない様だ
真剣に取り組んでいるからこそ悩みや葛藤が生まれる。

でも、大人のためのレッスンでは、純粋に今日のその日のレッスンだけを楽しめる。
競争なんて意識は湧いてこない、嫉妬もない。できなくて悔しいとか悲しいという気持ちは生まれるがそれは唯のその一時の自分の感情。

バレエの雰囲気だけを味わうような「美容バレエ」ではなく、レッスンの内容は本物で飽きることが全くない。そのバリエイションの豊富さにいつもトキメキをもらう。

上体の引き上げも大切。背筋をすうっと、ね。(^^;

発表会はないけれど、振付レッスンの時期が毎年ある。
今「スコットランドの踊り」というキャラクターダンスを練習している。
民族舞踊のエッセンスを取り入れたキャラクターダンスは、とてもリズミカルで躍動感に溢れている。バレエといって一般的にイメージするクラッシックの作品とはちょっと違うが、この元気一杯跳ねるように踊るのも大好き。

膝がちょっとあやしい・・・(^^;でも一曲踊りきると爽快感があるし、元気が湧いてくる。

レッスン前と後では心にある感情が、いつも変わる。
不思議と明るくて前向きな気持ちになれる。自然と笑顔になれる。それもバレエの恩恵。

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村
タイトルとURLをコピーしました