年金についての後悔が一つ。
それは1年と5カ月間「保険料免除制度」を利用したコト。
夫が亡くなって、国民年金保険料の免除申請をして、受理された。
34歳当時、年金についての知識は皆無、私はなあんにも知らなかった。
夫が亡くなって暫くして最寄りの市役所、支所に出向いた。
市役所ではなく、ウチのすぐ近くにある市役所の支所。
市役所まで行かなくても、息子がまだ幼かったので、支所でできる手続きはそこで済ませていた。
その時、とても親切な職員の方に国民年金の免除申請を勧められた。
夫を亡くし、幼い子供がいて、まだ仕事も思うように出来ない私に
「要件は満たしていますので、申請すれば必ず通ります。承認されれば保険料を納付しなくてもよいですよ。
しかもちゃんと年金の受給資格期間にはカウントされて、「未納期間」とは違うんです!」と。
その後、ただし、受給できる年金額は全額納付した場合と比べて三分の一になりますよ(*平成21年3月までの免除期間は三分の一、現在は異なり、二分の一)という説明も一緒にあったハズなのだが、言葉としては理解できてもピンとこなかった。
そのため、免除申請をすると保険料を納付しなくてもよい、という目先のメリットだけが私の中ではクローズアップされた。
それにより、老齢年金を受給する65歳になった時、受け取れる年金額は納付した場合の三分の一になってしまう(*平成14年当時)という結果の方は、先の事過ぎてイメージができなかった。
職員の方は幼い息子を連れた私を不憫に思ったのか
「小さい子供さんがみえるのだから無理せず、働き始めて納められるようになるまでは免除申請をしておかれたらどうですか?」
というニュアンスの優しいアドバイスをしてくださった。
ふうん、そういうものか、それがフツウなのね。じゃ、まぁ、それでいーか。
当時は精神的にも余裕がなく、言われたことをそのまま鵜呑みにしてしまった。
あぁ、何も分かっていなかった・・・自分でよく調べて理解してから決めれば良かった・・・
あの日に戻れるなら、免除申請、全力で止める!(笑)
それから1年半ほど経つ中で私はどんどん変わっていった(笑)
息子と二人の家計の収支は自分でしっかりと把握できるようになり、夫の遺族年金を受給することで年金制度の仕組みについても詳しく知る様になっていった。
このまま、保険料免除のままだと、私の老後の年金はフツウの人よりうんと少ない!
やっぱり、ちゃんと払った方がいい!
という当たり前の事にようやく気付き、年金事務所に行って保険料を納付する手続きをしたのだ。
単に要件を満たしているケースと、本当に免除が必要なケースはイコールではない。
免除申請とは、老後の受給額が少なくても、とにかく現状の納付が困難、不可能という人の為の制度。
だから、全額免除だけでなく、半額免除など免除部分の細かい設定も設けられており、その免除の割合により受給額も変わってくる。一番しっくりくるところに自分で決めることができるようになっている。
先日「ねんきんネット」で自分の年金の記録を確認したが、その免除期間も正しく反映されていた。完璧だわ~(笑)
免除期間の保険料は遡って追納しなかった。追納には結構な加算金がつくということも年金事務所で手続きをした時に分かった。
「あ~、あの時もっとよく考えて安易に免除申請なんてしなきゃよかった、最初から払っておけばよかった」その後悔はソコソコ大きい。
因みに、その時年金事務所でシュミレーションをしてもらって
74歳以上生きるなら、全額追納した方がお得になる、ということが分かった。
う~ん(^^;
年金とは「保険」という性質上、皆が掛け金に対して圧勝できる仕組みではない。
「助け合い、分かち合い」の原理が根底にはある。
何がベスト、何がお得かを突き詰めることは不可能で、死ぬときにしか答えは分からない。
年金は老後の生命線。
だから自分で納得して分かった上で納付する、或いは免除を受ける、それはそのまま老後の受給に反映され結びつくと知ることはとっても大事、とってもとっても大事、だと思う。
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