らんまん、とうとう最終回を迎えて寂しいけれど、とても満足です。
寿恵子との別れの悲しいシーンはなくて、ずっと心配していた戦争のシーンも出てこなくて良かった。
最終回では二人の大願だった図鑑がついに完成し、寿恵子もそれを見届けることができた。そこには万太郎がこれまでに関わった大切な人たちの名前と、感謝の気持ちが綴られている。
そこに刻まれている人たちと、植物への愛で永遠に繋がっているかのようだった。
万太郎は仙台での植物採集で見つけた新種のササに、スエコザサと名前を付けた。
そして、それを寿恵子に伝えることもできた。
「じゃあ、私、万ちゃんと永久に一緒にいられるんですね」
「私がいなくなったらいつ迄も泣いていちゃダメ。草花に会いにいってね。草花と一緒に私もそこで待っていますから」
と、後にのこる万太郎のことを心配して、夫婦の愛が色濃く描かれた最終回だった。
週の始まりが昭和33年で、千鶴役が松坂慶子さんだったことには、驚かされた!
でも、ひ孫への転生がしっくり馴染んでいるから不思議。
「お父ちゃんはただ、一生涯植物を愛しただけなの」
というセリフが、ドラマを振り返ると、あぁ、本当にそうだったなぁと思える。
最終週では波多野教授が理学博士になるように万太郎を説得するシーンが心に残った。
「傲慢だよ!自分の意志でここまできたと思っているでしょ。時代なのか摂理なのか、そういうものによばれてここにいるんだ」
と万太郎を諭した。
確かに万太郎の成し遂げた偉業は、単に草花が好きという気持ちだけでは達成できなかったかもしれない。
好きという純粋な気持ちと、情熱だけでなく、偉大な何かによばれ、導かれることで達成できたのだろうと思える。
偉人とか天才といわれる人、歴史に名を残すような人たちは皆そうなのかもしれない。
自分の才能とか努力だけでなく、天の神様からの導きが助けになって、その道を極めていけるものなんだろうなぁ。きっと。
それにしても万太郎は、愛されキャラではあったけれど、破天荒なところも多かった。
植物のことばかりで、働かない。
峰屋のお金を湯水のように使う。
竹雄が働いたお金で牛鍋を御馳走したりもする。
家計のことはすえちゃんに任せっきりで、すえちゃんは内職や印刷の手伝いで苦労のし通しだった。
おまけにいつまでも長屋に住み続ける。
身重のすえちゃんを残して採集旅行にでかけてしまう。
ロシアに移住しようとした時もあったなぁ。
本当に周りを振り回してばかりだったのに、すえちゃんはいつも万太郎の決めたことに
「yes」と言って、万太郎の心を明るく照らし続けていた。
すえちゃんの行動力や度胸、万太郎を自分の全てで支える姿には、いつも驚かされた。すえちゃんは浜辺美波さんのキャラそのものなんじゃないかと思えるくらい自然な演技で、ぴったりのキャスティングだったと思う。
「らんまん」、4月の初めの週から夢中になって、毎週ブログで感想を投稿してきた。
絶対最終週まで書こう!と意気込んでいたわけではないです・・・
でも、気づけば私も半年間、完走しました(^^;
巷には「らんまん語り」をしたいおばちゃんが溢れているとか(笑)
私もその一人です。
男尊女卑の窮屈な明治時代の中でも、女性たちが元気に生き生きと描かれていたことは、らんまんの魅力の一つだと私は思う。寿恵子、綾、トキ、リンさん、高頭の正妻さんや聡子さんも心に残る。
私の朝ドラ歴は大して長くない。2017年、春の「ひよっこ」からで、ずっと、ひよっこが私のイチオシ!でも、らんまんは超えた。朝ドラが自分の好みかは、朝目が覚めた時の「今日はどんな展開かしらん」というワクワク感がバロメーター。ヒロインに励まされ、勇気づけられ、自分も日常の中で頑張ろう!と思えたりする。朝ドラにおばちゃんの心が照らされることを、これからも期待します(^^)/
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